Subject   : 海色海音走査放射計(OCTS)

カテゴリー : 技術 > 


 海色海音走査放射計(Ocean Color and Temperature Scanner)
 表皮水温は、表面薄層水温とも呼ばれ、8μm〜12μm帯の熱赤外領域で測定される。

 ADEOSに搭載され、可視域6波長帯、近赤外域2波長帯、赤外域4波長帯を用いて軌道の直交方向に機械的走査を行い、高感度なマルチバンド観測を行う。画像データは、各画素のデータを伝送する精細画像と約6km×6km程度の領域の中から1画素のデータを代表値として伝送する粗画像2種類がある。

 OCTSは、海洋の水色及び水温データを高頻度に広域的に反復取得し、クロロフィル濃度、浮遊物、溶存物及び水温の把握を行うことを目的としたグローバル光学センサである。地表分解能は約700m(瞬間視野角は0.85mrad)、観測幅は1400km(直下点を中心に±40゜)で、約3日毎に同一地点の観測を行える。また、海面での太陽反射光を防ぐために衛星進行方向の前後に±20゜で観測視野を偏移させるチルト機能を備えている。
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